ババアVSオレたち
↓前話↓
1年の月日が経った2018年6月のある日、スマブラ大会をやるべく3人の客を招き入れた。
オレを含めたこの4人のメンバーは田舎にいた時から事あるごとにスマブラをやる癖がある。
バカの1つ覚えのようにスマブラをやるので、
「5,6時間スマブラをやっては桃鉄をやる」の繰り返しをする為にしか、脳も身体も反応を示さなくなる。
時々ボンバーマンをやる事もあったが、下手くそな1人が集中爆撃を受けた時にブチギレて理性を失いコントローラを破壊した事があったので、基本的にスマブラと桃鉄にしか平和は訪れないと思っている。
そんなわけで前年までは住む場所がちがった4人だったが、進学やらなんやらで札幌に集結したのでまずやる事と言ったらスマブラである。
そして時間が経つにつれヒートアップしていく。
すると午前3時ぐらいに、1人のドンキーコング使いが調子に乗り始めた。
出る杭は打ちたくなるので3人でそいつをボコボコにするのがいつもの流れである。
しかしあまりにもやられるので徐々に理性を失い始め、午前3時なのに奇声を上げはじめた。午前3時なのに。
一撃を食らうたびに叫び、一撃を与えるたびにそいつは叫んでいる。
これもいつもの流れなのでやはりヒートアップを避けられない。
「うぉ〜!ゴリコプタ〜〜!!」
これはドンキーコングのB+上の必殺技である。
この時もう苦情が来ることを確信したが、既に手遅れなので若さのせいにして突き通そうと思った。
そして午前4時頃、ついに外から怒鳴り声が聞こえた。
「うるせぇぞこのクソ野郎!!」
ババアの声だ。
大事な事はスマブラから教わった。
危険を感じたらすぐに守りの態勢を整える。
4人はものの数秒で一斉に倒れ込み、電気を消しテレビを消し、即座に就寝した。
彼らは多分突然の空襲とかにもしっかり対応できる、そういう人間だろう。
この声が西のババアか東のババアかは分からない。
でもこの口の悪さならきっと東のババアだろう。
あの優しげな西のババアがもし「クソ野郎」とか言えちゃったなら真のサイコパスだな…。
色々考えて次回ババアに会った時に謝罪でもしとくか、と思って眠りについた。
次の日、予想通りしっかり管理会社からクレームが入った。
軽い注意を受けた程度だったので丁寧に謝罪をしてとりあえず事なきを得た。
この時うっかりどっちのババアからクレームが入ったのか聞き忘れていた。
とりあえず会ったらどっちにも謝罪するか…ババアなんてどうせばったり会うしな…
しかしこの後、東西のババアと会う事は2度と無いまま今を迎える事になる。
次回!『ババアよ!お前は天使なのか悪魔なのか!』(悪党どもに祈る言葉などない)